土曜学習とJCの役割










先日、2013年に幡谷も出向した、西村議長率いる未来を切り拓く日本人育成会議の同窓会が企画され、旧友を温めてきました。苦楽を共にした同志と、昔を懐かしのはもちろん、それぞれが地域のなかで、新たな活動をし始めており、刺激をうける一夜となりました。


そんな中、近畿地区で役員を歴任された伏木さんが、クメール語に翻訳された徳育の素材、ありがとうの絵本を見せてくれました^^

家訓の本を出した!っと調子にのっていた幡谷は、天狗の鼻を折られた気分です(*_*)

伏木さんに負けずに、家訓本の英語版、フランス版、そしてクメール語版を増刷していきたいと思います^^


前述のミラキリ委員会では、道徳素材の徳パックを開発した他、教育再生機構と連携し各地でミーティングを開催してきました。また、土曜学習にコミットするために挑戦をはじめた先駆けとなった会議体です。

 

ゆとり教育といわれた教育改革が、ひと段落し、今は学力の向上と、道徳を大事にしていく「脱ゆとり教育」に舵がきられています。

 

そんななか、子どもたちの週休2日制をみなおし、土曜日に学校を開放し、さらに地域で支える新しい枠組みが示されました。これが「土曜学習」です。

この新しいスキームには、普段の授業で教えにくい、道徳や、地域を学ぶことを想定しています。しかし、「土曜学習」は、教育再生の切り札として注目される一方、学校をささえる応援団や、カリキュラムの不足など、新しい課題もみえてきました

 

文部科学省では、当初より日本青年会議所と、各地の地域に根差すLOMの存在に注目し、土曜学習推進の最高のプレイヤーとして期待しています。また数年にわたり折衝を重ね共働運動を展開しています。

 

青年会議所には、過去に開発してきた何本もの、授業に応用できるコンテンツが充実しており、また地域の中で、学校を支えるPTAの役員と、JCを兼任してきた現役、OBがたくさんいるのも強みの1つです。

学校という、やもすると閉ざされた空間では、先生と生徒の濃密な関係があることが、強みにも弱みにもなりがちです。学校の教壇に先生以外の大人が立つことは、世の中の多様性と、また先生にとっても、いい刺激になっていくことを断言できます

 

幡谷は、この考えから一歩すすみ、土曜にやるから、土曜学習でなく、学校という閉ざされた中で、学校の先生以外が、教壇に立つのが、「土曜学習」と考えています

 

JC以外でも、法人会が展開する租税教室が人気をはくしているようです。また各種業界団体が、こどもたちに専門性をいかしたコンテンツを提供する取組がはじまっています。

しかし、JCの場合、だれとく?という重要だけど、伝えにくい難しい問題にあえて切り込んでいけるのが強みです。領土領海や、選挙をまなぶプログラムはその代表でしょう

 

そして、全国各地にある各地会員会議所さんでは、1歩も2歩も前にいく取組をされているLOMさんが存在しています。

まずは、福島ブロック 二本松JCさんでは、戊辰戦争時に地域でおこった少年隊の悲劇を語り継ぐプログラムを作成し、域内すべての学校で展開しています。

また、広島ブロック、尾道JCさんでは、徳パックを改良し「ありがとう」をまなぶプログラムを制作し、プログラム中で、お父さんお母さんに感謝の手紙を書く授業を、市内20を超す学校で授業を実施します。

 

他にも、福岡JCでは偉人伝を開発し、いまではNPOに引き継ぎ、さらに多くの受講者をまねきいれているようです。

 

そんななか、2013年に近畿地区協議会で開発した「ありがとう」プロジェクトでは、地区内2府4県100校を超える出前授業を実現し、絵本をつかって楽しく道徳をまなび、なおかつ、「ありがとう」の絵のコンテストを仕掛けるなど、JCの持つ地域の力とコンテンツの力を存分に発揮するプロジェクトを成功させています。

そして、この絵本は翻訳版も登場し、今年の5月には、クメール語版をつくり、カンボジアの子供たちに授業を実施したそうです。っていうかすごい(_)!!

 

また、ご存知、家訓づくりプログラムにおいても、対象は父母になりますが、高松青年会議所さまが、市内30カ所の学校すべてで、家訓づくりを実施するキャラバンを成功させています

 

今、学習指導要綱が改正され、道徳の重要性が見直されています。しかし、道徳は知識習得でなく、心の問題であることから、コンテンツの組み立てに苦慮しているのが現状です。そんななか、地域で支える教育が注目され、全国の地域に根をはる青年会議所の存在に注目が集まっています。

 

お腹をすかせている少年に、魚をつって空腹を満たしてあげるのが、ボランティア。それは尊い行いであっても、時が過ぎれば、少年はお腹をすかせ途方にくれることでしょう。

しかし、JCは、魚の釣り方をおしえ、少年の自立を則することができる団体です。

 

学校という現場に切り込む時、授業をうける子供さんは、たとえ30名、40名であっても、魚の釣り方をおしえる「土曜学習」への挑戦は、かならず社会をかえる取組になっていくことを確信しています!

 

悪友は傷をなめあい、良友は、お互いを高める

多くの刺激をいただいた同窓会。次回開催は、6月19日。宮崎の地で開催予定です^^ 中原さん、お世話になりますね~♪