国を滅ぼすシロアリの正体

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平氏を滅ぼすものは、平氏。鎌倉を滅ぼすものは、鎌倉。

(徳川家康の言葉より)

 

テレビでは、安保改正をうけ、やれ軍国主義の復活だとか、戦争反対、徴兵制復活阻止などと勇ましい言葉が並んでいます。しかし、本当に国を滅ぼすものは、中国や北朝鮮といった隣国でなく、私たち日本人の中に潜んでいるのではないでしょうか?

 

270年の平和の時代をきづいた徳川家康は、平氏を滅ぼすものは平氏であるっと、一族の中でのイザコザや、心に巣食うダラケムードを嫌い肉親といえど、厳しく接していたそうです。

 

おなじように、今の日本の危機は、安保なんかでなく、心に巣食う「事なかれ主義」という名の悪魔だと幡谷は考えます。

 

 

先日、東京都現代美術館で、アーティストの会田誠さんの作品が、担当者からの指示で改編を迫られた事件がおこりました。会田さん自身が、事の顛末を公にし、担当者も改編の指示をとりさげ、事件は終着しましたが、この問題の本質は、もっと根深いものです。

 

事件は、展示作品に対し、クレームが寄せられたところから出発します。

まじめな?担当者は、この1つのクレームをもとに、作品を作り直すことを指示します。お客様の声は絶対だ!っという姿勢には関心しますが、どうにも過剰に反応しているように感じないでしょうか?

 

脳科学者であり評論家の茂木健一郎さんは、SNSで行政の態度を、「教養」が足りない!っと、厳しく凶弾しました。

 

(茂木さんの投稿より)

たった一人のサンプリングに基いて、美術作家に作品の「改変」を求めた点。これは、表現というものの根本的な成り立ちを考える時に、野蛮この上ない行為だ。会田誠さんのような表現者は、どこまで行くか、その線をよく考えて表現してきているわけで、その内面に土足で踏み込む無神経。

 

さらに凄いのは、その都の「担当者」が、N=1のサンプリングを拡大して、作家に「改変要請」をして、作家が当然断る、次に「撤去」を決定する、という一連の過程で、それが表に出たら(会田誠さんだし、三潴さんだから、当然表に出るわけだが)、世間がどのように反応するか、予想していないこと。

 

っと評しています。

 

「教養」がない!っとこき下ろした案件ですが、事件にならないだけで、似たような案件はまだまだあります。

たとえば、市民が楽しみにしている桜の並木を、たった一人のクレームの「毛虫がでる」とのクレームにそって、枝葉もろとも、伐採した市がありました。私自身、御祭りの企画をした際、野外ステージの音がうるさいっとクレームが入ったことがあったので音をしぼれ!との指示をもらったことがあります。開催時間は昼過ぎ。また半径1km以上には民家がない立地にもかかわらず、どこから音がもれるのか?あるいは、誰がクレームを出してきたのか? クレームがでたことがあるっという1点で、事業の規模の縮小を余儀なくされました。当然の処置なのか?あるいは行き過ぎた対策なのか・・・ 仮にもっと音を大きくしろ!とのクレームがあった場合、ジャッジにしにくい案件でした

 

地獄への道は善意の石で出来ている。

盲目的に、クレーム対応を優先させ、みんなの幸せを握りつぶすことって本当の正義なのでしょうか?

クレーム恐怖症ともいえる病状は、国を効率的に滅ぼす悪魔の病です。

 

行政は、住民に各種のサービスを提供する組織です。この時、公(おおやけ)の利益が一番大切であり、少数のクレームについては、俯瞰的に対処する必要があります。

事業(御祭り)を成功させるのが、目的なのか?クレームを出させないことが目的なのか?似た表現でもとりべき施策はまるで逆になってしまうようです。

 

東日本大震災の際には、避難所に配られた救援物資が人数分に達しない場合、配布をとりやめちていた地域がありました。100人の避難所に、99個のカップラーメンがあったとして、全員に配れないなら不公平になるっとの論法です。

結果、100個未満の食材がつみあがり、物資をもとめる市民に届かなったばかりか、大量に破棄されることにもつながりました。

 

そこには、正義はありません。

 

地獄への道は善意の石で出来ている

よかれ!っと思いクレームに対処したはずの行政マン。しかし、そこには「事なかれ主義」という悪魔が心を巣食っていたはずです。

 

そして、優秀すぎる日本の行政マンの弱点は、「謝れない」ことです。

家庭や、仕事のうえでは、間違いやミスは謝ればいいこと。問題は次に何をするか?です。

 

しかし、大きな組織では、極端な減点主義に陥りやすいものです。クレームをこわがり、クレームがでないように、出ないようっと、事業の成功でなく、クレームを出さないことが目的になっていないでしょうか? それは行政だけでなく大企業、そしてあなたの家庭や子育ての中にも横たわる問題かもしれません・・・

 

誰も悪いことをしているつもりでないのに、結果、みんなで首をしめあっている・・・

国を滅ぼす悪魔は、したたかにぼくらの生活を支配しています。

この国を愛する全ての人がハッピーに前むきに暮らせるように!

幡谷過は、剰なクレーム対応の是非をとうべきだと提言します

 

平氏を滅ぼすものは平氏。

歴史の教科書では、平氏を倒したのは、源義経で有名な源氏です。しかし、そこには驕れる平氏の油断がありました。敵は、源氏でなく、平氏(自分)です。

 

日本を滅ぼすものは日本(自分)。

事なかれ主義という悪魔に自分の心が犯されないように、ブルーハーツみたいに、とんがって生きたいものです。

どぶねずみみたいに美しくあれ! そんな心を大事にできる大人が増えれば、この国はもっともっと輝きます^^