北野武著『新しい道徳~いいことをすると気持ちがいいのはなぜか』(幻冬舎)が発売になり、好評をはくしています。
本は、武さんらしいユーモアと、核心をつく毒舌に溢れ、「道徳」の世界に、斬新なタケシワールドを展開しています。
この本をよめば、道徳教育の矛盾と共に、またその必要性を強く感じることとなるでしょう。著作のなかから、いくつかのキーワードを抽出し紹介させていただきます
■レビュー
新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか」 北野武 著
・つっこみどころ満載の道徳の科目化
・価値観は常に変わるもの、それをどうやって教えるか?
・小学一年生に「自分をみつめて」
・おしつけの道徳はいけない
・日本人の知恵を輸出すべき
そのすべてを家訓づくりで解決できます!
①つっこみどころ満載の道徳の科目化
⇒道徳は、授業でなく、生活のなかで身に着けるもの
解決策:そのための家訓づくり
②価値観は変わるもの・・・
⇒だから、時代に流されない一番根っこにあるアイデンティティを見つめなおす。
解決策:そのための家訓づくり
③小学生1年生への道徳
⇒道徳とは大人が守り、手本となる。以上
解決策:そのための家訓づくり
④おしつけの道徳はいけない
⇒親の数だけ、答えがある。それを絞る必要ない。
解決策:そのための家訓づくり
⑤日本人らしい価値観の輸出を
⇒世界平和の実現
解決策:そのための家訓づくりっと、ノーベル賞受賞
うわっ家訓づくりで、全部解決できちゃう(#^.^#)
また、本の中では、偉人の生き方をまなぶべきとの提言もあり、この点は家訓づくりではなく、「偉人伝」(ドリカムキッズ)の主旨と一緒だな(^_^)/っと感じました。
家訓づくりプログラムは、道徳を学ぶプログラムです。
対象者は、『おとな』。
そして、道徳は実践であるっという立場から、家訓をつうじてお父さん、お母さんが手本となる生き方をしていただくことを推奨してきました。
武さんがいうように、家訓ニストも押し付け『道徳』には反対です。
時代や、生活環境、そして宗教によって、それぞれの「正義」が違うというのも賛成です。
ただし、子どもに何も伝えない。。。というのには、反対。
お父さん、お母さんが信じる「正義」を全力で押し付けるべきだっというのが家訓ニストの立場です
親と子の関係は、現代だけでなく、猿から進化してマンモスを追っていたころから、いつの時代も、それぞれの葛藤があったことでしょう。
子どもは親から押し付けられた価値観を元に、ある子は反発し、ある子は進化させる形で、アイデンティティを形成していくと考えます。大切なのは、『型』があること。その型と向き合うことで、初めて子どもに個性が生まれるのはないでしょうか?
北野武著『新しい道徳』を読んで、「日常の縦割り行政」という概念を思いつきました。
これは、家族、学校、地域。それぞれが、縦割りの中で、狭い狭い世界の中だけで、問題解決を図ろうといする矛盾を説明する言葉です。
本の中では、「命を大事に!」なんていってて、給食で、牛肉や豚肉をたべていたら、矛盾がある・・・とも、のべています。武さんは、解決策として、牛を殺す場面や、鶏を育てて食えっという提言もされています。
社会が高度化していく過程で、お米ができるまでの苦労や、牛や豚を食べちゃうまでの過程が、子ども達に伝わりにくい世の中になりました。これが縦割りの弊害です。
また、家族という単位でさえ、田舎や、ご先祖さんと切り離された「縦割りの弊害」で、初代アメリカ大統領の名前を知っている子どもも、自分のおばあちゃんの名前さえ知らないという喜劇がおこっています。
そして、人生で一番むきあうべき「死」という問題にも、おじいちゃんおばあちゃんが、自宅でなくなることもなくなり、どこかベルトコンベアーに乗っているように人生が進んでいくような錯覚さえ起こっているのではないでしょうか?
まなぶべきもの、手本となるものは、森羅万象、八百万の神の数だけ師がいるはずです。
しかし、うっすぺらい教科書にのった『道徳』には、それだけの師がいるのでしょう?
道徳とは実践です。
そして、子どもに道徳なんて必要なく、ただ大人が手本をしっかりと見せることが肝心です。
この時の「手本」とは孔子様がいうような徳目でなく、ご飯粒をのこさないこと、靴をそろえること、挨拶をしっかりすること、で充分です^^
北野武著『新しい道徳』を読んで、幡谷哲太郎著『世界一簡単な幸福を招く家訓のつくり方』の正しさを再確認にしました
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