■時代によって変わる子育ての「常識」
30年前ほどの子育ての常識では、 泣いてすぐ抱くと「抱きぐせがつく」と言われていましたが、最近は、抱こするほど心の安定した子になるとされています。また頭の形をよくすると薦められたうつ伏せ寝は、悪影響が多いと、これまた違った「常識」が示されています。
そして、今、デューク大学のクーパー氏によって、「常識」について新たな疑問が提示されました。その「常識」とは、【子どもに宿題をさせると悪影響しかない】という研究結果です。
これまでの「宿題支持説」では、宿題は学校学習を強化しつつ「責任能力」を養うひとつのツールであり、親との自宅教育につながる機会になると言われていました。これに対してクーパー氏は、子どもの責任能力は養う機会は、親に言いつけられる雑用やペットの世話など、日々たくさん存在するほか、学校学習は子どもにとって重要ですが、「良い睡眠」「家族との時間」「遊ぶ時間」もまた子どもにとって重要な要素であり、宿題でこれらの時間を削っても良い影響は得られない、としています。
クーパー氏の説によれば、お父さん、お母さんが頭を悩ます宿題をしないお子さん。あるいは宿題づくりをするために残業させられる学校の先生。なにより、家にいても休ませてもらえない多くのお子さんっと、誰にとっても幸せをもたらす意外な研究結果となりました
「良い睡眠」「家族との時間」「遊ぶ時間」。そして、家庭内で言いつけられる「雑用」。嫌々やらされる宿題より、こうしたものの方が多くの効果をもたらすと、指摘しています。
幡谷が奨めている「家訓づくり」の運動は、家のルールをつくること、そして、そのなかにお父さん、お母さんが人生のなかで大事にしてほしい「軸」を渡してあげることを目的としています
家訓づくりで得られるポジティブな効果は、クーパー氏が指摘する勉強よりも効果が高い、「良い睡眠」「家族との時間」「遊ぶ時間」。そして、家庭内で言いつけられる「雑用」といった項目で、メキメキ結果を出していくものです^^
高い塾にいかせたり、あるいは目をつりあげて、宿題をさせる不毛な時間を、「家訓」をつかって上手にコーディネイトし、家族の時間を見つめなおしてみてはいかがでしょうか?
時代によって変わる子育ての常識は、ぐるっと回って1周すると、昔からの知恵に収束することがよくあります。家訓づくりは、そうしたおじいちゃん、おばあちゃんの知恵を次の時代に渡す効果もあります。ぜひ、毎日の生活のなかに「家訓の唱和」をとりいれ、新しい「常識」をつくっていってみてください^^
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■子どもに宿題をさせると悪影響しかない
(出典:ライブドアニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/11275304/)
学校が終わっても家に帰ってから済ませなければいけない宿題にうんざりした記憶は誰にもあるものです。家で宿題をすることは学校の授業の予習や復習になると信じられているため、親も「宿題は終わった?」と尋ねる"家庭内パトロール"を行うわけですが、実際のところ、小学生に宿題を課すことは成績向上になんの影響も与えていないという驚きの研究結果が発表されました。
Homework is wrecking our kids: The research is clear, let’s ban elementary homework - Salon.com
デューク大学のハリス・クーパー氏は宿題に関する研究を行う第一人者です。クーパー氏によると、宿題によって得られる利益は年齢に依存しており、特に小学生の年齢の子どもが宿題をどれだけやっても成績が向上するという証拠は見つかっていません。
中学生でも宿題が成績を向上させる「良い影響」を得ることはほとんどなく、高校生になってようやく宿題で学術的な利益を得られるようになります。ただし、1日2時間が限度で、それ以上宿題に時間をかけると利益は減少していくとのことです。
「宿題をすると頭が良くなる」という一握りの神話的研究を払拭するべく、クーパー氏は1989年と2006年のおよそ200の研究結果を分析しました。多数の研究結果を総合的に解析した結果、小学生レベルの子どもが行う宿題に学術的な利益は発見されず、そればかりか子どもに悪い影響をもたらしていることまで判明しています。幼稚園から小学校への入学は子どもにとって向学心を深める機会となりますが、宿題をさせることは学習に対する興味を失わせる影響があると、クーパー氏は説明しています。
これまでの「宿題支持説」では、宿題は学校学習を強化しつつ「責任能力」を養うひとつのツールであり、親との自宅教育につながる機会になると言われていました。これに対してクーパー氏は、子どもの責任能力は養う機会は、親に言いつけられる雑用やペットの世話など、日々たくさん存在するほか、学校学習は子どもにとって重要ですが、「良い睡眠」「家族との時間」「遊ぶ時間」もまた子どもにとって重要な要素であり、宿題でこれらの時間を削っても良い影響は得られない、としています。
なお、子どもと親が一緒に声に出して本を読んだり、子どもが読書を嫌がる場合は、親が子どもに本を朗読してあげたりすることも、宿題より良い影響が得られることもわかっており、子どもに「楽しい」と感じさせることが重要だそうです。クーパー氏は「小学校の宿題は禁止するに値する」と断言しており、宿題のない文化の中で、子どもたちが放課後を有意義に過ごして日々楽しく学習できる生活を送ることを推奨しています。
もし「宿題のない文化」が浸透すれば、子どもは毎日嫌々宿題をする必要がなくなり、親は「宿題は終わった?」と目を光らせる気苦労もなくなります。教師も宿題を作成するために時間を割かなくてもよくなるため、万人にとっていいことずくめなのかもしれません。
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うみ (土曜日, 25 4月 2020 00:42)
宿題せずに、本人の好きなこと、ゲームやYouTubeばかり観て過ごしていても良いですか?
管理人 (月曜日, 27 4月 2020 08:55)
→うみさん メッセージありがとうございます^^ 「宿題をしていない・・・」そうですが、ぼく自身、学生時代の宿題の提出率は、4~5%だった記憶があります^^;
ゲームやYOUTUBEばかりみて過ごしているとのこと、このブログの本意は、「好きこそものの上手なり」という視点です。嫌々宿題をしても身につかないと思います。逆に、YOUTUBEで、自分自身でコンテンツをアップしてみたりすると、楽しみながら、且つ、社会勉強、マーケティングの勉強をすることになると思います
「学び」とは、効果です。宿題よりも好きなことを極め、ちょっと背伸びをしたとき、高い効果も得ますし、「勉強しなきゃ」という気持ちも芽生えるかもしれません。
ゴロゴロできるのも学生さんの特権です。
真剣にゴロゴロ、あるいはYOUTUBERとしてデビューください