脳科学から見る「子育て」と家訓

科学の進歩で、いままで経験則の積み重ねでしか分からなかった育児の問題を「脳科学」の視点から見つめなおすことができるようになりました

 

NHKスペシャルで2回にわたって放映された「ママたちが非常事態!?」がボクの中で話題です^^

 

今回は、番組で紹介された「脳科学」の検証と、家訓二ストの独自理論を組み合わせ、子育てに悩む全てのお母さんに「答え」を提案したいと思います

 

 

■ 学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ。

 

 

学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ。そして、その力を社会が直面する諸問題の解決に役立たせるべく、自ら考え行動できる人間をつくること、それが教育の目的といえよう。

  (アインシュタイン)

 

相対性理論で有名なアインシュタインは、「教育」について質問されたとき、次のような回答をよせました。勉強とは、机上の知識だけではなく、学校生活、教師・友人とのコミュニケーション、教材、その他いろいろな生活環境の中で身についたものが学校教育の本質であり目的だと

 

世の中にたくさんある育児本を開くと、それぞれにそれなりの「答え」が紹介されています。

3歳までに天才脳をつくれとか、英語教育がどうだとか、はてはお腹にいる時から?教育をはじめろ!なんてものもあるようです。

 

家訓二ストが提案してきた「家訓づくり」は、家のなかで繰り返し学び身に着ける「躾」に特化した内容です。それはアインシュタイン先生も提唱した「教育の本質」であると自負しています。

 

 

 

人生で大切なものを比べてみると、8勝2敗で「学歴」よりも「躾」

世の中で、求められるスキルはたくさんあります。仕事のうえでは、パソコンの操作や、資料づくりもその1つです。しかし、仕事はもちろん、日常の生活で本当に求められるものって、教室で教えてくれたでしょうか?

もしあったとしても、部活や、帰りの掃除や、先生とのやり取りの中で培ったもので、いわゆる「学歴」とは全く関係ないことが分かります。

 

IQよりも求められる能力とは?

アメリカの心理学者のアンジェラ・リー・ダックさんの研究では、IQや才能よりも「GRIT」と呼ばれる力を持っていることが社会的な成功をもたらすことを提唱しています。GRITとは、気骨や、意志力をあらわす用語で、あきらめずにやり抜く力と表現できます。家庭内で、繰り返し学んでいく「躾」は、このGRITをもたらすことがきます。

 

たかが「あいさつ」。されど「あいさつ」

ビジネスも、社会も、コミュニケーションが重要です。その最初の一歩が「あいさつ」ではないでしょうか? ビジネスシーンで、付け焼刃の挨拶は、他人に見透かされかえって印象を悪くするケースもあります。たかが「あいさつ」。されど「あいさつ」。そのためには、子供の時から、しっかりと挨拶ができていること、そしてお父さんお母さん自身が挨拶のお手本をお子さんに見せ続けていることが重要です。その人を不愉快にさせないマナー(躾)が何よりも重要であるのは明白です。あえていえば、学歴があって、躾がちゃんとできていれば満点。しかし、どちらが大事と考えれば、8勝2敗で躾の勝利です。「学歴」と「躾」を比べると優ってくるものは、就職と、年収ぐらいです。どちらも大切なことですが、所詮は「お金」のはなし。人生を豊かに過ごすコツは、お金より「ご縁」であり、勉強よりも、躾です。

 

ご縁をまねく、躾の法則

世の中で本当に求められるものは、ご縁です。そして、「躾」を身に着けることで、自然とご縁に恵まれる場面を何度も経験してきました。そんな躾の大切さを、日本では、親から子へ、子から孫へ伝わってきたと家訓ニストは考えます。

例えば、箸の持ち方の綺麗な人は素敵なだなと感じます。また、自分で脱いだ靴を揃えられる人をみると、絶対、悪い人じゃないとも思います。いずれも些細なことであっても、好感をもってもらえる習慣を身に着けている人は、人生の中で出会いを活かし、そして人に頼られる一生を送ることでしょう。世の中のお父さん、母さんが血眼(ちまなこ)になって、お子さんを勉強に追い立てていますが、それって、幾千もある子どもの選択肢の1つにすぎません。それより、躾をつうじ、最低限のマナーを身に着けることが、社会にでて成功できる近道だと感じないでしょうか?

 

高卒だって、中卒だって、楽しく立派に社会生活を送っている方はいっぱいいます。尊敬する運送会社のT社長は、自称中卒、ほぼ小卒という学歴です。しかし、周りの人への気遣いや、躾は立派なもので、起業後、仕事を大成功させてきたのも、納得です。T社長にかぎらず、地域で起業し一代で財をなした成功者の皆様は、学歴はメタメタでも、だれも魅力的で、ご縁を大切にし、相手を不快にさせないマナーを身に着けています。躾とは、正しい習慣です。そして正しい習慣は、必ず人生に成功をもたらします

 

お天道さまは見ている

お天道様とは、ひろく神様という意味に解釈できます、「どんなときも神様が見ているから、神様に恥じない生き方をしないといけない」と解釈しています。この言葉は、子供のころ、おばあちゃんかた掛けられた言葉です。一見古いようにも感じますが、これは子どもたちにはとても大切な教えだと思います。子どもにとって、善悪の基準はひどく曖昧ですぐに悪さをしていまいます。そんなとき、「~さん怒られるからダメ」と怒るよりも、「お天道さまはみている」と叱ったほうが、お子さん自身の成長にもつながります。

私自身、悪さをしてしまったとき、お天道様がみていたと反省させられた場面が何度もありました。その考えは、いまだに私を支配していて、どうせばれないだろうとズルをしようとする時、自分を戒める言葉として、自分の胸に刻まれているメッセージです。家訓には、迷った時に、ちょっと立ち止まらせる効果があります。そして、躾には、もっと素晴らしい幸せを招き入れる効果が期待できます

 

心のワンストップ(一時停止)

お子さんのお箸の持ち方は、しっかりできているでしょうか?箸がちゃんと持てる子供は、ご飯を食べる際にも、間をもって食事に挑むことができます。お箸の例にかぎらず、躾を身に着けたお子さんは、すべてのことに、一呼吸をおいて臨むことができるそうです。

 

躾ができるお子さんと、そうでないお子さんとの違いは、この「ひと呼吸」の差です。バタバタしてしまうときに限って、思わぬ失敗をした経験はないでしょうか?「ひと呼吸」をもてる「間」があることは、人生にたくさんの幸せを招き入れます。これを家訓二ストは、心のワンストップ(一時停止)とよんでいます。

 

たとえば、家訓は、困った時、迷った時の指針として、子供たちを育みます。家訓二ストの場合、つねに「お天道さまは見ている」と考えることで、冷静に判断できる習慣ができました。この家訓や、躾があることによって生まれる「一旦止まって、考える」という正しい習慣が大きな恵みを子供の人生にもたらしていきます。

若者の脳は、ブレーキのない車のようであるとたとえられます。ある文献には、「未成年の脳は、考える前に行動に移してしまう傾向がある。判断能力を担う前頭部は25歳頃にようやく完成する」と記されています。 脳にブレーキがないことで、ちょっとした我慢ができず、突発的な暴力や、ときには人生そのものをフイにしてしまう災難も呼び込んでしまうことがあるでしょう。とくに反抗期のお子さんに注意をしても逆効果、むしろどんどん親を敬遠していってしまいます。

 

子供は親の言う事を聞かない動物です。しかし立ち止まる習慣だけを渡してあげてください。

 

車と少年はとまれない

躾でつくる「心のワンストップ」(一時停止)は、幼少期からの躾で、お父さんお母さんがつくってあげないと、つくれません。躾と家訓を徹底させて、少年期のお子さんを盗んだバイクで走りださない(たちどまる勇気)ようにしてあげてください

 

最新の脳科学と「家訓」の親和性

NHKスペシャル「ママたちが非常事態2」では、子どもを「ダメ、ダメ」と叱りつけるのではなく、「自分の考えでやっていけないことに気づいてもらう」ことを推奨しています。

 

叱るのではなく、考えさせること

その具体例としてアメリカで取り入れられている脳を抑制させるゲームが紹介されました。家訓二ストの展開する「家訓づくり」は、その進化版です。子ども達にとって、家の中のルール=家訓は、1つのゲームです。

あれだめ、これだめっと怒られ慣れていしまう子どもでも、「家訓で決めたことを破ることはダメ」というロジックは、子ども自身が自分の考えでやっていけないことを気づく1歩目となる取り組みになります。

 

 

才能を引き出すために、「家訓」で2つの脳を鍛えよう!

~6歳の子どもは、脳の成長がめまぐるしく、昨日より今日、そして明日と、できることが増え続けます。脳は構造や機能の違いから「古い脳」と「新しい脳」に分けられます。幼児期は特に「古い脳」をしっかり育てることが肝心です。

 

 

古い脳――規則正しい生活で、まずは「古い脳」を鍛えよう

脳幹や間脳など脳の芯にあたる部分の総称で、呼吸や睡眠、食欲や情動など生きるための基本機能を担っています。日常生活で受ける五感からの刺激で、2~6歳の時期に盛んに育ちます。

家訓の唱和と実践で身に着ける正しい生活リズムは、元気の源となり、古い脳にたくさんのメリットをもたらします。 

 

 幼児期に何より大事なのは、生涯生きていくための土台とも言える、古い脳のシナプスをできる限り増やすことです。そのために毎日の生活において、しっかり寝る、だいたい同じ時刻に起きる、きちんと3食食べる、たくさん遊ぶ、を規則正しく繰り返して、脳に五感からの刺激をたくさん入れましょう。

 

大人の生活リズムに合わせた適当な生活を送っていても、子どもの脳は発達することは発達します。でも脳内のシナプスは必要最小限しか作られないので、出来上がった脳はバランスが悪く不安定です。思春期前後になって、ちょっとしたトラブルから心身の不調を訴えたり、学力が身につかない子どもたちのほとんどは、ここに原因があるのです。

 

  

新しい脳――日々の暮らしが何より肝心!脳を育てる親子の家訓新習慣

大脳新皮質は、いわゆる「お利口さん脳」のことです。言語や手指を使った細かい動きなど、人間ならではの機能を担っています。親の言葉や仕草を見聞きすることで育ちます。

家訓の唱和で大事なこと、それはお父さんお母さん自身の実践する姿です。背中で伝える正しい習慣は、子どもたちの「新しい脳」を刺激し、お子さんの成長にかけがいのない財産となっていくことでしょう

 

 前頭葉は、論理思考や計画性などを駆使して問題を解決し、社会でうまくやっていくために必要な脳の部位です。最終的に完成するのは18歳頃ですが、幼児期から周りの大人が、論理的な捉え方を言葉にして伝えていくことで、子どもの脳にも論理的な思考が作られていきます。 

 

 

躾(しつけ)とは、辞書をよると「社会生活をするうえで、相手に対して失礼にならない作法が身につくように、人をしこむこと。」 とされます。 子供時代に身に着けるべき躾は、大人になってからも、立ち振る舞いや、生活の端々で、試される社会的な作法でもあります。

 

勉強や、社会的なスキルは、塾や学校でも身に着けることができますが、日本古来から伝わる躾は、家庭の中でしかできません。 お箸の持ち方や、挨拶の仕方など、子供たちにちゃんと伝えていますか? 躾を筆頭に、日本に古くから伝わる生活の知恵は、本来、おじいちゃん、おばあちゃんと共に生活するなかで、自然と身についていたものでした。しかし核家族化がすすみ、意識しないと、生活の知恵を伝えることができない時代です。

 

伝えるためのツールとして紹介したいのが、「家訓」と「家訓の唱和」です 。たとえば、「靴をそろえる」。家訓二ストは、そんなシンプルな家訓を推奨しています。

 

毎日の生活の中で、お母さんは育児に追われ、ついつい子供をしかりすぎる場面があるのではないでしょうか?家訓は、家族のルールです。怒っている間に、何を怒っているかさえ、分からなくなることってないでしょうか?家訓づくりは、子供にとっての指針であると共に、子育ての中の軸の効果も期待できるものです。 「靴をそろえる」。それが家訓と決めたあとは、じっと見守っていきましょう。1つのルールでも、怒られ慣れしまった子供にとっては、「怒られるからする」というロジックから、「決められたルールだからする」というように、成長が期待できます。実際、家訓の唱和をはじめたご家では、子供が自分自身で考えて行動できるようになったとの報告をうけています。学校や、塾。様々な習い事があったとしても、子供が一番時間をすごす場所は、「家」です。家のルールをみんなで決め、繰り返し、家族全員で守っていきましょう 

 

 

 ■参考

参照:NHKオンライン NHKスペシャル「ママたちが非常事態2」より 

http://www.nhk.or.jp/special/mama/qa2.html

 

 

 

1月に放送した「ママたちが非常事態!?」、放送後の大反響にお応えする第2弾!

今回は、ママたちを苦しめる「イヤイヤ」や「人見知り泣き」の脳科学から見た上手な対処法。そして、育児に関わる男性の脳や体の変化に迫りました。 

 

 

ママも「キーッ!」となっちゃう、わが子のひどいイヤイヤ。どう接したらいいの?

 

 前回の番組で詳しくお伝えした、3歳くらいから始まるいわゆる「イヤイヤ期」の不思議。子供の脳では、「前頭前野」と呼ばれる脳の表層部分の働きがまだ発達しておらず、湧き上がる欲求や衝動を抑える「抑制機能」が働きません。それが「イヤイヤ」の原因。やがて抑制機能が育ってくると、悩ましいイヤイヤも自然と収まっていくと、前回お伝えしました。

とはいえ、親も思わずキリキリしてしまうわが子の激しいイヤイヤ。何とかうまく接する科学的な対処法を知りたい!という声を多くのお母さん方からいただきました。そこで今回取材したのが、アメリカの最新研究。第一線の研究者が考えた、「子供の脳の抑制機能を効果的に育てる方法」をご紹介しました。

 

 

 

アメリカで取り組まれている「脳の抑制機能を育てるゲーム」 

 

例えば、「耳」と「口」の絵が描かれたカードを2人1組の子供に1枚ずつ渡し、「口のカード」の子は話す役、「耳のカード」は黙って聞く役、というゲームをします。ゲームのルールだから、「耳のカード」を持っている間はおしゃべりを我慢する。このように、「我慢する理由」を子供が理解して、自ら進んで我慢する時に、前頭前野の抑制機能が活発に働くというのです。

なぜなら、「抑制機能」とは、単に我慢する機能ではなく、何か目標を立て、その実現に向けて計画的に行動するための脳機能だから。周囲の大人が「ダメ!」と怒っても抑制機能は働きません。「自分で納得した目的のために、自ら我慢をする」経験こそが、子供の前頭前野を働かせ、抑制機能を育てていくと考えられるのです。

「子供とルールを決めて、そのために我慢する」というこの方法。何もゲームとしてやらなくても、日常生活の中で取り入れることができます。たとえば、番組でご紹介したのは、あるママのこんな対処法。パソコンで好きな動画が見たいというわが子に、時計を見せ、「長い針がこの数字のところに来たら終わりにしようね」というルールを決めます。予め子供にそのルールをちゃんと理解させ、納得させることが大事。すると、「もう終わりにしなさい!」なんて怒らなくても、子供なりに前頭前野を働かせて、自ら我慢ができたのです。もうひとつ大事なのが、「ちゃんと我慢ができたら、すかさず思いっきりほめてあげること」。すると脳は喜びを感じ、「またほめられるように頑張ろう」という気持ちが芽生えると言います。

 

「我慢する理由をはっきりさせる」「我慢できたら思いっきりほめてあげる」子供の脳の働きを知り、その反応を予測して接する子育てを行えば、親の前頭前野もぐんぐん鍛えられるそうですよ!