投票率とイバラキスタンの謎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが

イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルの言葉

 

 

安倍晋三首相の政権運営を左右する東京都議選(定数127)は2日投開票され、小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」が49議席を獲得。自民党に代わって第1党となり、公明党などを合わせた支持勢力で過半数を制した。自民は、過去最低の38議席どころか、現有57議席を大きく減らす23議席を下回り、惨敗。首都での敗北は「安倍1強」体制への大きな打撃となった。首相の求心力低下は必至だ。

 

都民ファーストは千代田区選挙区などの1人区から定数が多い選挙区まで圧倒的な強さを見せた。歌手の斉藤礼伊奈氏(38)や元アナウンサーの龍円愛梨氏(40)、平慶翔氏(29)ら話題の候補も続々と当選した。

 

小池氏は、大勝に「都民目線で進めてきた成果を認めてもらった。当たり前の都政を、都民が取り戻す瞬間だ」と笑顔を見せた。国政転身は否定しているが、都民ファーストは次期衆院選をにらみ、国政進出の足場を築いた形だ。

  

都選挙管理委員会によると、今回の投票率は、過去2番目に低かった2013年の前回選(43・50%)を7・77ポイント上回り、51・27%となった。自ら新党を率いて都議会改革に乗り出した小池知事の動きなどに注目が集まり、都民の関心が高まった結果とみられる。

 

寝た子をおこした小池旋風 

歴史的な快勝となった小池都知事率いる都民ファーストの会。テレビでは様々な解説が加えられているなか、幡谷の感想は違うものです。圧勝の原因は、関心の低い都会の有権者を起したという点です。

 

仮に投票率が30%としたら、10人中2人に気に入られれば、選挙に勝てることになります。確実に勝つためには、選挙にいかない残りの7人にはできるだけ寝ていてもらった方が良いとも言いかえられます。

 

今回の都議会選挙では、40%だった投票率が10ポイントちかく上昇し、50%となりました。地盤をかため、ご意見伺いを重ね固める固定票も大事ですが、普段寝ている声なき声を聴くことも大事です。小池さんの選挙戦術にはベテラン議員から恨み節しか聞こえてきません。しかし、争点をつくり、寝ていた有権者をおこした小池都知事のブルーオーシャンな戦略は見事なものでした

 

今後の都政のなかでは、準備不足の?小池チルドレンたちのドタバタぶりが世間をゆるがすことになりそうです。しかし、品行方正で妙に空気をよんでしまうベテラン議員より、都民によりそいアマチュアな議員さんの方が期待はもてます。

 

民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが(イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルの言葉  )

 

どんな結果になろうとも、それが民主主義というもの、東京オリンピックをひかえた小池都知事と都民ファーストの会に今後も注目です。 

 

 

 

 

 

 

 

  

 謎の王国?イバラキスタンの闇

 

(参照:ライブドアニュース) 

http://news.livedoor.com/article/detail/9896437/

 

 現在6期目となる茨城県の橋本昌知事、前例から見ても長期政権と言える。長期政権の弊害は大きく、自然と反対意見は淘汰され、新しい政策が打ち出されず、県政・市政の硬直化に繋がる。これは、有権者の地方政治に対する関心の薄れが表れである

 

この長期政権や独特な地域性を揶揄して、茨城県は『謎の独立国家・イバラギスタン』と称されることもある

 

ナザルバエフ大統領(在任23年)

カリモフ大統領(在任23年)

ハシモト大統領(在任21年)

ラフモン大統領(在任20年)

ニヤゾフ元大統領(在任16年)

  

さて,イバラキスタンが中央アジアっぽいと言われるのは何も偉大なる領導者ハシモト大統領のせいだけではありません。ここで体制転換後イバラキスタンの政治史を振り返ってみましょう。体制転換後の初の民主的選挙で選出された大統領はヨウジ・トモスエ氏ですが,彼は体制転換以前の大統領でもありました。旧政権のトップがそのまま体制転換後のトップに収まるという展開,ますます中央アジアっぽくなってていいですね。彼の在任期間は民主的選挙で選出された期間のみをカウントしても12年にのぼります。次の大統領はニロウ・イワカミ氏で,こちらは在任16年。第3代大統領フジオ・タケウチ氏は18年で,現職のハシモト氏は現在21年目の任期を努めています。民主化後の67年で4人しか大統領になってません。しかも任期が徐々に長くなってるのですがそれは(友末氏3期→岩上氏4期→竹内氏5期→橋本氏6期。なんすか,次の知事は7期在任することが確定すか)。

 

ちなみに,台湾では総統が民撰となってからの18年で3人が総統に就任しています(李登輝・陳水扁・馬英九)。韓国では軍事政権後初の文民政権となった金泳三以来,21年で5人が大統領に就任(金泳三・金大中・盧武鉉・李明博・朴槿恵)。既に1993年以降の韓国だけで1947年以降のイバラキスタンより大統領の数が多いようです。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

いよいよ「イバラキスタン」でも選挙がはじまる!

2013年に行われた茨城県知事選挙の投票率は31.74%で、第45回衆院選と同日に行われた前回2009年の67.97%を大きく下回り過去3番目に低い投票率でした。

 

2005年は郵政選挙、2009年は民主党政権への政権交代選挙と、注目度の高い衆議院総選挙との同日選挙であったため、例年30%台の投票率で推移している中で60%を越える投票率を記録してきた。

 

近年では同様に参院選直後で茨城県知事選挙史上最低だった2001年の29.93%(全国歴代ワースト8位)の更新はおろか、知事選全国最低(2011年埼玉県知事選挙の24.89%)の更新も懸念されています。

 

県の選挙管理委員会ではご当地アイドルやご当地ヒーロー、ゆるキャラらを一日選挙管理委員に任命しての啓発活動や啓発ティッシュの配布などを行っています。関係者の努力はわかりますが、そんなものが投票率に影響しないというのは明白な事実、大切なのは、立候補者のマニュフェストと、それに伴う争点づくりという一点ではないでしょうか?

 

マヌーサにだまされるな!

その点では、橋本知事の「争点のマヌーサ化」は老獪な戦術です。マヌーサとは、ゲーム「ドラゴンクエスト」で登場する呪文で、敵を霧につつみ、攻撃や防御をモヤ~とさせる効果があります。

 

現職である橋本さんは橋本さんの選挙戦術があります。それがマヌーサであっても、それはそれで立派な選挙です。反対に橋本さんのせいにして、選挙にいかない有権者の方が罪深いのではないでしょうか?

 

たとえば、全国で唯一、県単位の民放チャンネルのない茨城県では、選挙特番という番組は成立しません(*_*) 青年会議所を中心に、立候補者の立ち会い演説会を実施していますが、それとて、知事は出席せず、争点のマヌーサ化こそが、長期政権のポイントともいえそうです。

 

民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが(イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルの言葉  )

 

水戸駅前でアンケートをすると、橋本知事の知名度より小池都知事の知名度の方が高そうです(*_*) 民主主義という最悪の政治をいいものにするも、悪いものにするのも、結局、有権者が決めること。だらしない議員が増えたのも、結局それを選んだ有権者のだらしなさが原因です。

 

多選を非難される橋本知事ですが、いいこともたくさんしている知事さんです。どうせもう4年させるなら、少なくとも有権者の半分が投票する選挙で付託をしたいものです。もちろん、有力なライバルが現れ、互いにディスカッションすることで、有権者に選択肢を増やしてもらうことも大歓迎です^^

 

300万もいる茨城県民の皆様、今年の夏は、とりあえず選挙にいきましょう^^;